
こんにちは~!
ここ数日寒すぎて早くもヒート○ックを着ています。ちはるです。
春夏秋冬の季節の中で冬がいちばん苦手なわたしは早すぎる寒さの到来に怯えています。。。
と、そんな話はさておき、
先日、収穫したタカキビの脱穀をするよ!と声をかけてもらったので行ってきました!
今日はその様子をお届けしますね♪
場所は以前もご紹介した八重地にある茅葺古民家「花野邸」。
生憎の雨だったので室内にて作業を行いました。
今回は徳島県職員新任研修も兼ねてとのことだったので、4月から着任された新職員の皆さんと一緒に作業です!
今回脱穀に使う道具は3つ!
まずこちら。今日使う道具の中では一番古株。
竹に割れ目を入れたこの道具、『扱き箸(こきはし)または扱き竹(こきたけ)』と言うそうです。
使い方は簡単!
まず竹の下のほうをしっかり足で固定し、割れ目に穂をひとつ挟みます。
割れ目をくっつけるように竹の上のほうを握り、
勢いよく穂を引き抜きます!!すると、実だけが綺麗に落ちるという仕組み。
なんと原始的!ひとつずつしか挟めないのでこれだけだと気が遠くなりそうな作業ですが(笑)、実が一気に取れたときはとてもスッキリ!!!
さて、どんどん時代を遡りましょう。
次に登場するのがこちら!『千歯扱き(せんばこき)』。
一気に道具感が増しましたね!
たくさん並んだ鉄の歯と歯の間に穀物を挟んで引き抜き、脱穀する道具です。
引き抜いた時に道具が一緒に持ち上がらないように片足で押さえながらやっていきます。
歯と歯の間にうまく穂を広げて入れないと綺麗に脱穀されないので地味に難しい。
そしてこちらも一度に大量にはできないので果てしない・・・
始まる前に聞いた『全部終わるまで帰らんぞ~』というかみかつ茅葺学校の中内校長の一声を思い出して焦りが(笑)
と、思ったのも束の間、救世主が!!!
それがこちら!!!
ドンモヤイダ!!!!!(いや昔は右から読むのでダイヤモンド!!!)
は、商品名なのでしょうか・・・?『足踏み脱穀機』の登場です!
上下する足元の板を踏むと、後ろについているローラーが回転します。
その回転するローラーに広げた穂を乗せると、尖った出っ張りに引っかかった実が回転の勢いで綺麗に落ちていきます。
早い!!!すごい!!!おもしろい!!!!!
わたしもやらせてもらったのですが、ローラーに穂を乗せたときかなりの勢いで穂を持っていかれるので思った以上に強く握っていなければいけません。
そして足を動かしながら手も動かしてというのが、なかなか大変。
わたしは足板を踏む役と穂を乗せる役の2人がかりじゃないと出来ませんでした(笑)
に、対してひとりで余裕な職員のみなさま。お見事(?)です!
その横で女性陣は縄編み教室を受講中でした。
両手に持ったふたつの藁を、
手のひらを斜めに擦り合わせるように編んでいきます。
※どの写真もぶれるほどの速さです。魔法みたいでした。
細くなってきたら藁をつぎ足し、1.5mほどの長さのものを作ります。
先ほどは分かりやすく「縄編み」と書きましたが正しくは「縄綯い(なわない)」といいます。
編んでいくのではなく、1本により合わせるという意味でこちらを使うそうです。
なるほど~~~。勉強になりますね!
無事すべての脱穀が完了です☆
脱穀したあとの実は、選別・精穀をして頂き(きびだんご?ハンバーグ??何を作るかワクワクです!)、
実を落とした穂はホウキ作りワークショップに使われるとのことです(^v^)
脱穀作業も今は、より便利な機械でできるようになりました。
しかし、昔はこうやってひとつひとつ手作業で、かなりの手間をかけてやっていたということを経験させてもらえることは普段自分が口にしている食べ物に対しての有難みがより強く実感できる貴重な機会だなあと思います。
また、縄綯いをうまく文章で表現できなかったように、実際に身体でしか覚える(受け継ぐ)ことのできない伝統や技術は絶やすことのないよう、わたしたちが守り伝えていきたいなあとも感じたのでした。
かみかつ茅葺き学校の皆さま、ありがとうございました!
そして新任職員の皆さまもお疲れさまでした!
(秋の味覚さつまいもを炊飯器で炊くと感動的な美味しさになります、ハマっています、おススメです)
ちはるでした!