佐藤 麻美
年齢: 43歳
出身地: 沖縄県
移住年: 2023年
肩書: 理学療法士
家族構成: 自分+息子(中3)+娘(中2)
居住地区: 傍示
移住を考え始めたきっかけは、やっぱり「環境」でした。子どもたちが小さい頃から、漠然と「もう少し水が綺麗で、自然豊かな山の方で暮らしたいな」と思っていたんです。沖縄ももちろん自然は豊かですけど、私が求めていたのは「山」だったんですよね。
そんな時、以前の職場の同僚が「佐藤さんの好きそうな場所があるよ」って上勝町を教えてくれて。調べてみたら、「ゼロ・ウェイスト」の取り組みが目に止まって。「こんなユニークなことを町全体でやってるなんて面白い!きっとここには面白い人たちがいるはずだ」って、直感的に思ったんです。
でも、当時息子は小学校6年生。中学校に上がってしまうと、部活とか友達関係とかで、なかなか環境を変えづらくなるじゃないですか。だから、「移住するなら今しかない。このタイミングを逃したら、もう一生移住できないかも。今だ!」と思って。もう見学に行く前から「私、ここに行く!」って決めてましたね(笑)。
移住コーディネーターの方に「一度は来た方がいいよ」って言われて、移住の少し前に息子と二人で見学に来たんです。そしたら息子が、シェアハウス(移住お試し暮らしなどに使える町の滞在施設)の周りを散歩しながら「なんか、空気がめっちゃおいしいね!」って。肌で感じる空気の良さに、彼なりに何かを感じ取ったみたいでした。
実際に移住してからも、子どもたちの適応力には驚かされましたね。上勝の学校って人数が少ないんですけど、息子に聞いたら「騒がしさは沖縄の学校と変わらない」って(笑)。人数は少なくても、みんな元気で活気があるんです。親としても、一人ひとりの距離が近くて、学校全体の様子がよく分かるので安心感があります。以前は担任の先生のことくらいしか分からなかったけど、ここでは先生も生徒もみんな顔が見える関係っていうのが、すごくいいなって思います。
家は、コーディネーターさんに紹介してもらった町営の集合住宅に入ったんですけど、これが大正解でした。そこには町内で一番たくさんの子どもたちが住んでいたんです。学校から帰ってくると同じ住宅の子たちが外で遊んでて、うちの子も自然とそこに混ざっていく感じで。
私自身も最初は仕事もしてなくて家にいたので、近所の子たちの帰りをおやつ作って待ったり、一緒にバドミントンしたりしてました(笑)。そうやって子どもたちと遊ぶことで、他のお母さんたちとも繋がることができたので、本当に助けられましたね。
ある時は、造園の授業で切り出した竹をもらってきて、家の中で流しそうめんをしたこともありますよ!「本当にやっていいの?」って思いながら、部屋にブルーシート敷いて。子どもたちも大喜びでした。集合住宅のコミュニティがあったおかげで、親子ともに寂しい思いをすることなく、すんなりと地域に馴染めたんだと思います。
上勝の子育てで一番いいなと思うのは、「いろんな大人に出会えること」ですね。親とか学校の先生だけじゃなくて、本当に多様な生き方をしている大人がたくさんいるじゃないですか。
例えば子どもの英語の勉強をどうしようかなって悩んでたら、近所の「なっちゃん」(同じ職場のお姉さん)が家庭教師を引き受けてくれたり。「きみちゃん」(晩茶や山っこ餅を作っているおばあちゃん)に「柿いるか?」って言われて子どもたちと行ったら、収穫から始まってそのまま干し柿作りを教わったり。「困ったことがあったら誰かに言えばなんとかなる」っていう安心感があるし、それぞれの得意分野を持った大人が関わってくれるのが本当に贅沢だなって。
息子がインタビューで「上勝の人は距離が近くて面白い」って言ってたんですけど、それがすごく嬉しくて。普通の会社員みたいな働き方だけじゃなくて、世の中にはいろんな暮らし方があるんだよってことを、肌で感じてほしかったんです。「変な大人」たちに囲まれて(笑)、多様な価値観に触れながら育ってほしいですね。
もちろん大変なこともありますよ。一番はやっぱり「送迎」ですね。町内に高校はないし、中学校の部活も町外まで行かなきゃいけないこともあって。週末のたびに車を出して、夏休みなんて朝6時半出発とかもありましたから(笑)。あと、これから高校進学でお金がかかる時期になるので、そこへの支援がもっとあったらいいなとは切実に思います。
でも、高校になったら家を出て行っちゃうかもしれないって考えると、今こうして不便ながらも一緒に過ごせる時間がすごく愛おしいんです。すぐに買い物に行けないから、「ないなら作ろう」って一緒にお菓子作ったり料理したり。そういう時間も含めて、今の上勝での暮らしを楽しみたいなって思ってます。
(ある火曜日)
5:30 起床、家事、ストレッチ
7:30 朝食、掃除
8:30 家を出る
9:00 amuで理学療法士の仕事(体操)
12:00 昼食
14:00 のぼさん(大工さん)の家でおしゃべり(次に作りたい物の相談など)
15:00 帰宅、ちょっと休憩
16:00 夕食の準備
17:30 娘のお迎え
18:30 夕食
19:30 施術の仕事
20:30 お風呂
21:00 ゆっくりタイム(読書、スマホなど)
22:00 寝る
傍示屋台部(自分たちで屋台を作る活動)に加わった!
のぼさん(大工さん)の家に行って手仕事を教わったり。
特にないけど、冬は寒いから朝がつらい。
増えていて欲しい:昔ながらの暮らしに興味を持つ人(上勝の根っこ、面白さだから)
減っていて欲しい:カメムシ(敵だから)
変わらずあって欲しい:地域の行事、お祭りなど(受け継がれてきたことが残って欲しい)
佐藤 麻美
年齢: 43歳
出身地: 沖縄県
移住年: 2023年
肩書: 理学療法士
家族構成: 自分+息子(中3)+娘(中2)
居住地区: 傍示