田中翔 / 果奈
年齢: 翔 31歳 / 果奈 34歳
出身地: 翔 千葉県 / 果奈 秋田県
移住年: 2025年
肩書: 地域おこし協力隊(合同会社パンゲア所属)
家族構成: 父・母・長女3歳・次女1歳
居住地区: 正木
上勝町を知ったのは、メディアで見かけた「リサイクル率80%」という数字がきっかけでした。県庁で観光に関わる仕事をしていた私たちには、その数字は日常感覚からは想像もつかないもので、純粋に「すごいな」と驚いたんです。
「そこで暮らす人たちの生活って、どんなものだろう?」という好奇心を抱いたまま数年が経ち、2021年のコロナ禍、海外へ行けなくなった中での新婚旅行先の一つとして上勝を訪れました。
オープンしたばかりの宿泊施設『HOTEL WHY』に泊まり、ゼロ・ウェイストの理念に初めてじっくり触れて「面白い町だな」と強く感じました。さらに、Bar IRORIで出会った地元の方々がとても温かく迎えてくれたことも印象的でした。その時はまだ移住は決めていませんでしたが、以前からお互いに「今の場所にとどまらずに新しいことをするのもいいよね」と話していたことが現実味を帯びた初訪問になりました。
2022年に第一子が生まれ、育児休暇中に1ヶ月のお試し暮らしを体験しました。保育園の見学で、子どもたちが自分たちで育てた野菜を食べ、晩茶をつくり、田植えを体験すると聞いて感動しました。「この環境で子どもを育てたい」と思ったことが移住への決め手でした。2024年に第二子も生まれ、住居を探していたところにタイミングよく戸建て住宅の募集情報があったんです。迷わず応募し、無事に家を確保できました。
仕事については、以前から夫婦で宿泊施設を運営したいという夢があったので、その足がかりになる仕事を2人でしたいと相談したところ、キャンプ場運営に関わる地域おこし協力隊という働き方を紹介してもらえることになりました。こうして、2025年に出会いから4年越しの移住が実現しました。
今は協力隊としてキャンプ場の運営や行政視察・修学旅行の受け入れを担っています。まだ1年目なので、町に慣れたり年間の流れを覚えることが中心ですが、ホームページの再構築やSNS発信にも力を入れ、少しずつ成果を感じています。業務の外でも、町の基幹産業「彩(いろどり)(葉っぱビジネス)」の農家さんのもとへ毎週手伝いに行っています。葉っぱの扱い方だけでなく、年間の働き方や彩への思いなど、座学では得られない学びを肌で感じています。
1日の流れ
6:30 起床、朝の準備
8:00 保育園送り
9:00 キャンプ場へ出社 場内掃除、BBQ準備
10:00 BBQお客さん受付
12:00 昼食、お昼休み
13:00 キャンプお客さん受付
15:00 SNS発信
16:00 BBQ片付け
17:30 帰宅
18:00 保育園お迎え
19:00 夕食、お風呂
21:00 子どもたち寝かしつけ
22:00〜24:00 フリータイム、就寝
暮らしていて気づいたのは、上勝は仕事と生活が密接に関わっているので「都会の感覚」が通じない場面があるということ。春から夏は農繁期、秋は各地区のお祭り。イベントを一つ企画するにも、地域のカレンダーを知らなければ人が集まりません。上勝で生活するうえで覚えておくといいことや、キーマンとなる人を日々の生活の中で知っておくことが大事だと実感しました。子どもの保護者同士の会話や地域行事への参加が、そういう知識を自然と得る機会になっています。
移住前に一番不安だったのは、病院までの距離。年末年始に子どもがインフルエンザになったときは遠方の病院まで行くことになりましたが、「案外なんとかなる」というのが正直な感想です。買い物の不便さも同様ですが、覚悟をしてきたので苦にはなっていません。
さらに不安を和らげてくれているのは子育て世代をはじめ周りの強い助け合いの輪。周りの人が自然と気にかけてくれるので、私たちも子どもたちも孤立することなく、本当にありがたいと感じています。町の中での1人あたりの役割の大きさを実感する機会や初めて経験することも多いですが、新鮮な気持ちで楽しめています。
協力隊の任期はあと2年ありますが、その後も上勝を拠点に活動していくつもりです。大きな夢は宿泊施設の運営ですが、今はキャンプ場を地域の子どもたちがふらっと遊びに来られる場所にすること。
以前は、子どもたち向けの自然体験ツアーやゼロ・ウェイストの取り組みを楽しみながら学ぶ宿泊型プログラムも実施していたと聞いているので、そういったプログラムを復活させたいと思っています。山や川での遊びは楽しいですが、危険も伴います。正しく自然と関わる方法を教えながら、この町で育つ子どもたちを見守れる場所を夫婦でつくっていきたいと思っています。
そして、上勝で育った子どもたちが親になったときに「自分が育った環境は素敵だったな」と思い出して、ここに戻ることを一つの選択肢にしてくれたら。そんな未来になれば最高に嬉しいですね。
子連れで移住はハードルが高いと思いますが「意外となんとかなるよ」と伝えたいですね。あと一つあげるなら、自分のやりたいことが明確な人ほど、上勝の環境はその実現を強く後押ししてくれます。上勝には、前向きで熱量を持った移住者がたくさんいます。目標を明確にして、ぜひ飛び込んできてください。
子どもたちの笑顔/四季を楽しめる
増えていて欲しい:子どもたちが集まれる場所、同年代の移住者、人口
減っていて欲しい:体脂肪、娘たちの「パパ嫌い」
変わらずあって欲しい:お祭りなどのここでしかないものの伝統文化、個人商店
田中翔 / 果奈
年齢: 翔 31歳 / 果奈 34歳
出身地: 翔 千葉県 / 果奈 秋田県
移住年: 2025年
肩書: 地域おこし協力隊(合同会社パンゲア所属)
家族構成: 父・母・長女3歳・次女1歳
居住地区: 正木