こんにちは!ちはるです!
早くももう6月。
上勝町では1日に鮎釣りが解禁となり、快晴のもと釣り師の皆さんが待ちに待った鮎釣りを楽しむ姿が多く見られました♪
さて、今回は徳島を代表する伝統技術である「藍染(あいぞめ)」の体験レポートをお届けします!
その前に「藍染って??」と思われる方もいるかもしれないのでさらっとご紹介。
”ジャパンブルー”として東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムの色としても使用されている藍色。
藍という植物の葉を収穫後、乾燥・発酵を経て作られる藍液(染色液)によって染色された染物のことで、
歴史は古く、日本に伝わったのは約1,500年も昔だったんだとか!
中でも徳島で作られる「阿波藍」は高品質で生産量も多く、全国の過半数を占めていたほど。
明治後期にインド藍や合成染料が国内に入り、衰退していったことで日常的な藍の文化は減少したものの、藍染の製法は今も変わらず受け継がれ、
近年では製品のみならず健康にも良いということで食品としても人気を集めているんです😄
徳島で藍染といえば、藍染の原料の「すくも」の生産量日本一の上板町や、町の名前にもなっている藍住町が思い浮かぶことが多いのですが、
実は上勝町でも藍染をしている方がいるんです(^v^)!
(同)すぎとやまにて地域おこし協力隊として活動する石井さんが、去年の夏より町内で化学染料を使わない江戸時代と同じ手法の「天然灰汁発酵建て藍染」を行っています。
石井さんは、現在上勝町の杉の木を原料とした木糸を使って製造した「KINOF(キノフ)」の布に藍染を施した製品開発に取り組んでいるので、その一環として町内の方にも気軽に藍染をしてもらおうと体験会を計画してくれています。
実際の体験会は新しく藍建した後、7月頃に予定されているそうですが、わたしは今回取材を兼ねて昨年7月に藍建した古い藍で一足早く体験をさせてもらってきたのでその様子をお伝えしますね!
私自身、3年前に徳島に移住をして「藍染」が有名なことは知っているものの、
藍染を実際に体験するのは初めて。わくわくです!
まず始める前に石井さんより藍染の歴史について伺いました。
知らないことが多くてとても勉強になります。
一口に藍染といっても染め方・楽しみ方もたくさん。
世界にひとつの自分だけのオリジナルが作れるんですよ!
色も藍液に浸す時間や回数によって様々。
藍色は48種類もあるんだとか!すごい!
そのあとはいよいよ体験へ!
染色液は黒に近い色。
染色するものを中に入れたら手元も見えず、どういう状態になっているかは分かりません。
入れる前にしっかりシュミレーションをして、染めていきます。
今回わたしが染めたものは手ぬぐいとTシャツ。
Tシャツは新品だったものを1度着て洗濯した時に、他の衣服の色がうつってしまい色むらになってしまっていたものでした。
おろしたてでの大ショックな事件だったのですが、もう着ることはできないな~と思いつつも捨てるには勿体なくて、タンスに大事にしまっていたんですよね。
捨てなくてよかった!
染色液に漬けたら、中でしっかり空気を抜き、隅々まで行き渡らせるように伸ばしたり、向きを変えたり。
(↑これはお手本で見せてもらっているときの写真)
取り出して余分な液を絞り、空気に触れさせて発酵後、水の中へ。
空気に触れた瞬間から色が変わり始め、水につけると綺麗な藍の色が出てきます。
こうやって色が変わっていく過程も面白い!
水で濯いだら脱水をして干します。(帰宅後、お湯につけて灰汁抜きしました。)
どちらも元々はベージュのような色でしたが綺麗な藍色に!
(Tシャツは1度では色むらがまだ目立った為、2度染めさせてもらいました。)
手ぬぐいは元々の色が薄かった為、猫の柄があまり目立たなかったのですが、藍色に染まったことで柄がはっきりわかるように。
Tシャツは色むらがすっかり分からなくなり、また着れるように!!
自分で染めたということで愛着も湧き、大事にしていたものがもう一度蘇ることでさらに大事に使おうという気持ちになりました。
そして、「見てみて!」と人に見せたくなるのもわたしだけではないはず・・・(笑)
もう使うことが出来ないと思っていたものに新たに命を吹き込む。
ただ「染める体験」というだけでなく、手元にあるものを長く大事に使うためにこのような方法もあるのだと、新たな学びにもなりました。
ゴミを出さない無駄にしない、ゼロ・ウェイストの考え方にも通じますよね。
夏の体験会の詳細については、広報や町内総合案内サイト「まるかみ」にて、発信・更新していく予定なのでお楽しみに♪♪
(キエーロの記事、思ったより沢山の方に読んでいただいたようで嬉しいです。日々愛着が出てきています、愛をもって今後も育てていきます。)
ちはるでした!