子育てしながら趣味も楽しめる暮らし
大久保あや(34)
東京都出身 2008年移住 夫婦と0歳の子ども
上勝町に移住したきっかけ
大学時代に1年間、上勝町で農業体験やお祭りを通して地域活動に携わる”緑のふるさと協力隊”に参加しました。その後、協力隊の同期は上勝町で就職をし、私はまだ大学生だったので東京へ戻りました。同期の子はバイオリン弾きで、彼女から影響を受けて、私も音楽を始めるようになりました。東京へ戻ってからも上勝町での棚田コンサートに一緒に出演したりと何度か来ていました。卒業後は東京での就職も考えましたが、同期の存在が決め手となり、再び上勝町に戻ってくることにしました。
今の家を選んだ決め手は?
東京に帰ってからも協力隊時代にお世話になった役場の方と連絡を取り合っていたので、紹介してもらいました。始めは単身用に住んでいましたが、その後結婚をして同じ住宅の世帯用部屋へ移りました。
夫は出身も仕事もお隣の勝浦町で通勤時間はたったの10分。通勤にはとても便利ですし、夫も上勝町での山暮らしは新鮮でとても気に入っているようです。
子育てには便利な住宅
部屋の仕切りが自由に取り外せるようになっていて使い勝手が良いです。我が家は子どもに目が行き届くように全て取り外して、ワンルームにしています。また、台所はオール電化で対面キッチン。子どもを見ながら料理も出来、ベランダも広いので洗濯物がたくさん干せます。部屋の内装は全て上勝町の杉が使用されています。
ご近所づきあいは?
単身の時から住んでいるので、もう10年くらいになります。同世代の家族も多く住んでいますし、他の地区にも仲の良い友人がいるので、よく家で一緒に子どもを遊ばせています。キーボードを弾いたり、歌ったりと家の中でも自由に音楽を楽しめるのは田舎ならではだと思います。
住宅の裏で夏祭りもあるので、地域の方と交流する機会は多く、地域活動を通して関係性が自然と深まります。お祭りは、子ども達がたくさん来ますし、里帰りしている方も参加するのでとても賑やかです。
住む人へのアドバイス
上勝町は湿度が高いので、カビ対策は必要です。窓を開けて通気性をよくしたり、こまめに掃除もしています。押入も収納の仕方を工夫したり、通気性をよくすることでカビ対策が出来ると思います。部屋の収納スペースは広くありませんが、玄関近くの外には部屋ごとに3畳ほどの収納庫があるので、季節外のものを置いたり出来るので便利です。
東京にいたので上勝町は空気も水も美味しくて、本当に生活環境の良さを感じます。肉や魚、野菜などの食材は、全て町内で賄えるので買い物には困りません。
上勝町へ移住される方へアドバイス
意外と雪が降るので、冬場はスノータイヤ必須です。冬の対策は万全にすることをお勧めします。小さな町なので、商店や産直市、カフェなどに行けば必ず知り合いに会います。何でも相談出来る人がいたり、自分の事を気にかけてくれる人がいることは、子育てをしていてとても心強いです。