こんにちは!ちはるです。
8月中は長い雨が続き、ようやく晴れ間が戻ってきていたここ数日。
この晴れ間を待っていた!と、町内では漬けこんだ上勝阿波晩茶の茶干し作業で大忙しでした!
(記事にはできてませんがマイカゴで茶摘みも行ってきました!去年よりかは摘めたはず✌)
この茶干し作業は晴れた日にしかできず、多くの農家さんは屋外に茶葉を広げて干すので一日中空とにらめっこ。
途中で雨が降ると大慌てで軒下に取り込まなくてはいけないので気が抜けません。
日の出前から準備をするというこの作業に先日行ってきたので今回はお茶干しレポートです!
実は去年もお茶摘みに行ったあと、「茶干しも来てみる?」とお誘いいただいたんですが、
早起きが無理だという理由でお断りをしていました。。。
しかし、今年は摘むだけでなくその後の茹でる⇒擦る⇒漬け込むという一連の作業を見させてもらったこともあり、あとしていないのは茶干しだけ。
ここまできたのなら行かねばならぬ!という自分への使命感(?)のもと、気合で起きて集合したのは早朝4時半。
これは朝なのか?夜なのか??と、寝ぼけ眼で向かった先はいつもお世話になっている高木農園。
1桶の容量はなんと200リットル(生葉で120キロ分)!!
1桶分の茶葉を摘むだけでも相当大変なことが分かります。
近づくと何とも言えない強い独特のにおいが。
まず蓋の上に溜まった煮汁を吸い出す作業から始めます。ある程度はポンプで吸って、吸いきれないものはスポンジを使って手作業で取りきります。
地味ですが、思っている以上に根気がいる作業です。
蓋を取り、詰めていたサラシやタオル、芭蕉の葉を取り除き、ようやく茶葉のお目見えです👀
ぎっしりと詰められた茶葉。
茶葉のいい香り~~~!かと思いきや、香りはまだ独特の煮汁のにおいが強いです。
このにおいが強い部分は口茶と呼ばれるそうですが、味を出来る限り均一に仕上げるため、高木農園では口茶はこの場で取り除いてしまうそうです。
茶葉が勿体ないということでここまで丁寧にするひとは多くないそうですが、より美味しく上勝阿波晩茶を味わってもらう為のひと手間。
なんかもう、愛情を感じますよね。
このくらい取り除けばOKという判断は自分の鼻が頼りだそう。
ここまでの作業を見て、「茶干しって広げて干すだけでしょ」なんて思っていた自分に猛反省。
干すまでにこんなにやることがあるなんて。4時半集合にも納得です。
『茶干しの醍醐味は桶から出すところ』
前日に言われていたこの言葉の意味をしみじみと感じたのでした。
OKラインまで取り除いたら、いよいよ干す作業へ!
押し固められてカチカチになった茶葉を少しずつ取り出し、機械で少しほぐしてからシートの上に並べます。
機械を使うのは本当にここだけ、あとは全てが手作業です。
重なりすぎないように均等に広げていきます。
並べている途中で太陽が昇り始めて綺麗!そして気持ちいい。
早起きしてよかった!とすがすがしい気持ちに浸りながらも手は必死に動かします。
日に照らされた茶葉がキラキラしてまた綺麗。並べていると爽やかなお茶の良い香りが漂います。
この日は人が多かったこともあり、分担して作業が進み、7時前には1桶干し終わることができました。
しかし時にはこの作業、1人でする日もあるそうです・・・想像するだけでも過酷。
今回は干し終わるまでのお手伝いでしたが、干した後は日暮れまでそのままというわけではなく、
途中で茶葉を混ぜ返して全体が同じように日にあたるように気を配ります。
カラカラに乾くまでは約2日間。最後に細かなゴミなどを取り除いてようやく新茶が完成。
言わせてくださいね。
なーーーーーんて手間がかかっているんでしょう!!!
農家さんによって少しずつやり方は違うのかもしれませんが、基本の工程は同じ。
こんなに手間と時間がかかることを分かっていながらも受け継がれてきた伝統に感服です。
そして、知っているだけではなく、自分の手でやってみることの大切さをあらためて感じたのでした。
上勝阿波晩茶協会では、上勝阿波晩茶の文化継承と後継者育成のために様々なプロジェクトを計画・実施しています。興味のあるひとは是非HPを覗いてみてくださいね♪
わたしもこの記事を通して、上勝阿波晩茶に興味を持ってくれるひとが一人でも増えたら嬉しいなと思っています😄
高木農園はじめ、お世話になった皆さまありがとうございました!
(最近友達とウォーキングを始めました。1ヶ月続いたらご褒美にちょっとお高い美味しいものを食べるという目標のもと、とりあえず1ヶ月頑張ります。)
ちはるでした!